柔らかい馬刺しにはどれくらいの筋肉がある?

皿に盛りつけた馬刺し

お肉を食べるとき、よく気にする点として柔らかさや脂身の量を挙げる方は多いでしょう。
馬刺しも例外ではありません。

サシの量や入り方、きめの細かさなどで、肉としての評価が変わります。
生き物としての馬の特徴を問われれば、その筋肉量が真っ先に上がることでしょう。
今回は、馬刺しにはどれくらい筋肉があるのかについてご紹介します。

□馬に筋肉はどれくらい含まれている?

ここでは、馬の筋肉量についてご紹介します。
通常の馬でもいくつもの筋肉で覆われた体を持っていますが、見られることを意識したサラブレッドであれば、より美しい馬になります。
筋肉には速筋と遅筋があり、サラブレッドの場合、筋繊維の約88%が速筋です。

人間と比べるとその比率はさほど個体差によらないものの、やはり88%というのは脅威的な数字です。
競走馬が食用になることは滅多にないため、馬刺しの味として語ることはできませんが、一つの例として知っておくと面白いかもしれません。

□馬刺しの脂肪はどれくらい?

脂肪の方が柔らかく、筋肉が脂肪に比べ硬いことは周知の事実でしょう。

しかし、実際の動物の体脂肪率についてご存じの方は少ないかもしれません。

たとえば、豚肉と言えば脂身が多いイメージが強いかもしれません。
豚自体も太っているイメージをお持ちの方は多いと思いますが、具体的に豚がどの程度の肥満なのかまで知っている方は少ないでしょう。

意外にも、豚の体脂肪率は多くても15%前後で、人間の女性で痩せていると言われる20%を超える個体はほぼいません。

ほかに脂身の多い肉と言えば、黒毛和牛も思い浮かべることがあるでしょう。
黒毛和牛の体脂肪率は30%前後と人間よりやや高めですが、とんでもなく太っているわけではありません。

*馬刺しの体脂肪率は?

では、馬刺しの体脂肪率はどのくらいでしょうか。

全くトレーニングをしていない通常の馬でも15%前後で、トレーニングを積んだ競走馬であれば、その体脂肪率は5〜8%ほどと言われます。

個体差があるため外れ値のような体脂肪率の馬もいますが、おおよその数値はこの通りです。
馬刺しに使われる馬は競走馬ではない食用の馬であるため、どちらかと言えば15%前後に近いでしょう。

この数値は先ほど述べた豚の体脂肪率と近いものです。
馬の肉だからといって、馬刺しは極端に脂肪が少ない刺身ということもないのではないでしょうか。

□まとめ

馬刺しと聞くと馬の筋肉質な体を思い浮かべ、硬く食べにくいイメージをお持ちの方もいらっしゃるでしょう。

しかし、実際に食べられる馬刺しは皆さんのイメージしやすい競走馬ではなく、食用に育てられた馬です。
皆さんが思うより体脂肪率は高く、筋肉量は少ないです。
馬刺しだからといって、硬い肉なわけではないため、ぜひ一度食べてみてください。